Illustratorでの入稿方法

Illustrator入稿/データ作成時の注意点と保存方法

(1)初期設定

(2)データ作成

(3)保存

(4)出力見本作成

カラーモードはCMYK

Illustratorでのご入稿の場合は、ドキュメントのカラーモードを必ずCMYKカラーで作成してください。

[ファイル]→[ドキュメントのカラーモード]→[CMYKカラー]

 ●[RGBカラー]で入稿された場合、当社にてCMYKカラーに変換いたします。
 その際、PCのモニター上の色合いと印刷後の色合いに差が出てしまい、仕上がりがくすんでしまう場合があります。
 ●特色(DIC、PANTONE等)が使用されている場合も、当社にてCMYKの近似色に置換をいたします。

ラスタライズの効果設定

ラスタライズ効果設定とは、ドロップシャドウやぼかしなどの効果メニューを適用した部分の状態を設定する画面のことです。
ドキュメントのラスタライズ効果設定ダイアログで、カラーモードおよび解像度の設定をご確認ください。

[効果]→[ドキュメントのラスタライズ効果設定]


 ●設定を変更すると見た目が大きく変わるため、入稿データが他の設定になっていても
当社で設定を変更することはありません。

仕上がりサイズと塗りたし・文字切れについて

断裁時に生じるズレにより用紙の色(白地)が出てしまうのを避けるため、背景にある色や写真は仕上がり線よりも外にはみ出させるように、3mm以上大きく作成してください。また、切れてこまる文字やオブジェクトなどは、仕上がり線よりも3mm以上内側に配置してください。


配置画像について

●配置画像は全てCMYK(またはグレースケール)にしてください。
●推奨解像度は350dpiです。出来る限り原寸に近いサイズで配置してください。
●リンク切れを避けるため、配置画像はIllustratorファイルと同じ階層のフォルダに入れて下さい。
●画像ファイル以外は配置しないでください。
●推奨画像:EPS形式



●PSD形式で保存する場合は、チャンネルを[8bit/チャンネル]にし、レイヤーは[画像を統合]、または[表示レイヤーを結合]してください。

オーバープリント設定について

オーバープリントとは、抜きが設定されずに下のインキに重なるように印刷されることをいいます。『塗り』や『線』にオーバープリントの機能を使用されていても、当社の製版システムでは、原則的にオーバープリントはかかりません。しかし、透明や効果に影響された場合や、白にオーバープリントが設定された場合など、設定が反映されてしまうことがあります。印刷トラブルを避けるためにも、オーバープリント属性を使用しないようにご注意下さい。

[ウインドウ]→[属性]



当社ではK100%のオブジェクトに対し自動でオーバープリント(スミノセ)の処理を行っており、K100%以外のオブジェクトには自動のスミノセ処理はかかりません。
写真や文字などのオブジェクトと、K100%のオブジェクトが重なった場合、システム上オーバープリント設定になるため、下図のような(下層にある写真や文字が透けて見える)仕上がりになりますのでご注意ください。


濃度オーバーとリッチブラックについて

○文字やオブジェクトに濃度の高い黒として、4色ベタ(CMYK各色の合計が400%)やレジストレーションカラーは使用しないでください。印刷の許容量を超えた大量のインキが紙に転写されるため、乾きが悪くなったり、印刷後に紙が重ねられた際に、乾いてないインキが上の紙に付着してしまう危険性があります。

○リッチブラックとは墨インキ(K)にCMYのインキを加えて、墨インキだけでは表現できない、深みのある黒を表現する設定です。
当社推奨のリッチブラックはC30 M30 Y30 K100です。

○小さな文字やその文字の背景、細い線などをリッチブラックなどのCMYK4色掛け合わせの黒で作成されると、わずかな見当ズレの影響でにじんでいるように見えてしまうことがあります。このような場合は墨ベタ(K100%)で色指定されることをおすすめします。

極細線(ヘアライン)について

モニター上やプリンターでは表示されているが、実際の印刷には反映されない極細線を「ヘアライン」と言います。
下図のような設定でデータを作成されないようご注意ください。


■印刷されない線の設定例

文字のアウトライン化

使用されたフォントは、すべてアウトライン化してください。
フォント情報が残ったままご入稿されると、データを開く環境によって異なるフォント(文字化け等)で出力されてしまいます。

<アウトライン化が出来ているかの確認方法>
[ウィンドウ]→[ドキュメント情報]



推奨保存形式

○Illustratorでご入稿される場合は、AI形式での保存を推奨しています。
○必ず作成されたバージョンで選択してください。



ファイル名について

○ファイル名に機種依存文字や「¥」「;」「.」「*」「/」「?」などは使用しないでください。

出力見本

データ確認のために、出力見本をご用意ください。

<Illustratorからの画像を書き出す方法>
[ファイル]→[書き出し]→フォーマット:JPEG→JPEGオプション:画質5→OK